親鸞聖人のお墓について
今回は親鸞聖人のお墓についてお話します。
親鸞聖人は「我が遺骸は鴨川に流せ魚に与うべし」と言って崩御されました。
親鸞聖人の末娘である覚信尼が、関東の門弟の協力により遺骨を移して仏閣を建て、聖人の影像を安置した、大谷廟堂跡と伝えられる宗泰寺にお墓はあります。
それまでは鳥辺野の北の大谷の地に笠塔婆風の石塔が聖人の墓であったと伝え
られています。
高野山にも五輪塔が供養塔として建っています。
親鸞聖人のお墓を建てないという教えにもかかわらず、末娘、門弟がなぜお墓を建て、供養塔が建てられたのか?
ご本人はお墓は要らないと仰ったのに、その子供やお弟子さんたちはお墓を建てられたんですね。
これこそが死者崇拝、聖人への感謝、敬い、愛おしさのあらわれではないでしょうか。
最近はやりの樹木葬、散骨などでは表せない気持ちですよね。
昔からお墓を建てることの大切さは変わらないんです。
みなさんにお墓の本当の意味を知っていただけると、うれしいと思います。