有限会社 石のセンター稲葉

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親孝行と核家族について PART2

今回は親孝行と核家族の問題のお話の続きです。

単に親の喜ぶ顔を見ることが親孝行ではないと言いましたが、ではどうすれば本当の親孝行ができるのか、というお話をさせていただきたいと思います。

現代では仏事の機会でもなければ年老いた親の住まいや暮らし向きなどを親族間で話し合うことは極めて少ないと思われます。

そしてその原因を突き詰めていくと、親が子供をどのように育ててきたのかという「親の生き方」に突き当たると思います。

親の生き方が、子供の親孝行に影響しているのです。

子供の行動は結局は親が子供たちに「どんな後姿を見せてきたのか」で決まってくるのだと思います。

そして子供である自分たちも老後はそうなるんです。

今現在、社会的に貢献度が少なくなったお年寄りの老後に対する扱いが親族の間に刷り込まれ、「子供たちの老後の姿として繰り返されていく」ということに気づかない人が多いのです。

親を敬愛し、祖先を尊び、感謝の気持ちを育てる「先祖まつり」というものこそが、次の世代で同じことを繰り返さないための一番よい方法だと思います。

なぜなら、先祖まつりは老いた親の地位低下を防ぐ大きな力を持ち、敬老の心を養いつつ、自分自身の死生観を持つのに最も役立つものだからです。

家に仏壇があり、幼い頃から親が先祖供養している姿を見て育ち、お墓参りが普通であると思っている子供たちは、ご先祖様に対して感謝、敬老、報恩の心など宗教的な道徳観を知らず知らずの内に学んでいます。

自分の親が、そのまた親を大切にする姿を子供たちに見せることが大切なんです。

親の気持ちはなかなか言葉だけでは伝えることはできませんが、子供は親の行動を真似するものです。お墓参りに代表される先祖供養は、家族みんなの人間形成に非常に役立っていると、私は確信しています。

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