今回は私のお店にご来店されるお客様が以前とは変わってきたというお話をさせていただきます。
最近ご来店されるお客様のお墓作りに対する考え方が少し変わってきました。
お墓の情報はインターネットの発達で、われわれプロも驚くくらいの情報を持っている方もいます。
見積も3件4件は当たり前の相見積りをとられます。基礎構造はどうか、耐震工法はどうか、耐水や汚れ防止加工はどうか、保証書はどうか、メンテナンス、クリーニングはどうなっているか。
ずいぶんたくさんの情報を集め、スペックとサービスを求めた「石の買い物」をされる方が多くなりました。
前に紹介しました私の師匠の西村峨山先生の教えは、「石を売るな、墓を売れ」でした。
お墓を建てるお手伝いをさせていただくことは、単なる石というモノを売る物販ではありません。お墓を売ることはライフスタイルを提案することなんです。
「お墓参り」をしていただくことが「墓を売る=ライフスタイルの提案」だと思っています。
我々墓石店の仕事は単なるお墓の販売ではなく、ライフスタイルの提案だということです。
独自の価値をつくったり見つけたりしながら、その価値をお客様にわかりやすく伝わる形で発信することが大切だと思っています。
もちろん製品のクオリティを高めることは重要です。
ですが、前にも「空墓」と「福墓」のお話をしましたがご先祖様を祀らない、何の意味も持たない単なるお骨の入れ場所である「空墓」を建てていただきたくないんです。
お客様のご要望は分かりました。やすらぎやにお墓作りのご縁をいただく以上は、お客様の家系が繁栄されるように「福墓」にしましょうと言っています。
そのためにもご家族様にお写経を書いていただき、お写経をお墓に納めていただくようにお願いしています。