先祖供養について
今回は「五輪塔」のお話の続きにもなりますが、「先祖供養」についてのお話です。
皆さんは「先祖供養」と言われて具体的にどんなことなのか、何かイメージできますか?
「先祖供養」と言われても具体的にどういう意味で何をすることなのかよく分からない方も多いのではと思います。
先祖供養とは一言で言えば先祖への感謝、自分の生命に対しての感謝です。
そしてご縁への感謝です。
神仏儒の教えが混ざった風習、日本独特の民俗信仰、習慣がミックスされてできあがってきたものが葬式仏教といわれた先祖供養です。
お墓作り、お墓参りが故人を「成仏」させ、家族皆様のお参りが故人に神通力、すなわち神に通じる力を得て、守護霊となり、子孫を守り、家系の繁栄をもたらします。
これは日本独特の風習であり、その考え方ができあがってきたんですね。
日本の民族信仰は自然崇拝であり、八百万(やおよろず)の神々への信仰であり、
敬神崇祖、神を敬い、祖先を崇拝、死者崇拝の心であります。
お墓の先祖供養は先祖のご冥福を祈り、尊い命を残してくれたご先祖様を自分の体をとおして感じ、ご先祖様を大切にすることだと思います。
お墓参りとその心を代々、子供たちに伝えている限り幸せな家庭になります。
祖父母や父母と、家族のみんなが信じあえてこそ、家系繁栄の基本があるからです。
お墓作り、お墓参りは「幸せの家族」のシンボルです。