五輪塔について
今回は一般の人たちにはあまり馴染みのない「五輪塔」についてお話したいと思います。
五輪塔というのは供養塔であり報恩供養を願って建立される代表的な石塔です。
それは森羅万象を形どった供養塔で、その形は人と仏が一体となった姿を表しています。
人が座禅を組み、即身成仏を願う姿とも言われています。
文章や言葉で言っても形が解りづらいので、おでんをイメージして下さい。
一番上には、銀杏、その下には、三角の蒟蒻、次はゆで卵、一番下には、四角はんぺい、下から櫛を刺せば五輪塔が出来上がりました。
銀杏は、空、風。三角蒟蒻は火。丸いゆで卵は水。四角はんぺんは地。
宇宙にある一切の物質は空風火水地の五大から構成されているという密教の五大思想に基づいて作られているのです。
あまりなじみのない「五輪塔」ですが、このような意味があるんですね。
故にお墓は亡くなった人を拝むのでなく、仏を拝み念仏を唱え、その功徳を亡くなった人に振り分けるのが本来(回向)なんです。
「五輪塔」建ててみたくなりませんか。