質問
「現在、家のお墓は歩いて行けるところにあります。私の父は数年前に亡くなり、現在母と婿養子である夫と3人で暮らしています。
私の子供は2人いて、長男は東京で家庭を持ち、地元に戻る気はないようです。
長女は比較的近くの次男の方に嫁ぎました。
長男は、自分は遠いのでお参りができないし、お墓を守れないから、できれば長女にお墓を守って欲しい。という話になり、長女と娘婿は納得してくれています。」
これは典型的な「女性の家」というパターンですね。
「本来は長男が継ぐべきことを娘に継いでもらい、ご先祖様に申し訳ない気持ちがあります。また将来、娘婿の家と両家でお墓を守っていくにはどうしたらいいものかと悩んでいます。」とのことですが、問題ありません。大丈夫です。
まず「家運の良いお墓の守り方」という観点でみていきます。
現在のお墓はS子様ご夫婦がお元気なうちはそのままでいいでしょう。もしお母様にお迎えが来たときはご主人と協力して、家のご繁栄を願い、お墓の建て替えをお勧めします。精一杯のお気持ちでのお母様のご供養を通じ、ご先祖供養をすることをお勧めします。もしご予算が無い場合は既存のお墓を修理してご供養ください。
将来的には、娘さんのご主人を中心として、娘婿さんの家とS子様の家のお墓を合祀していただければ大丈夫です。そうやって家系の永続的な繁栄を願い、ご供養していただくのが良いと思います。
むしろ私が心配なのは、東京の長男さんがこのまま仏様のご縁も無く、妹さん任せにしてしまうことです。離れてしまっている長男さんが心配なんです。
本家のご供養は妹さんに委ねるとしても、東京では分家として小さな仏壇でもいいのでご用意してご先祖供養をおこなってください。そうすればご先祖様が神格化し、子孫の守護霊となって娘さんのご家族も長男さんのご家族も仏様に守られて家系が繁栄していきます。
そしてS子様はお墓参りをできる限りしてください。お墓参りをしますと、不安がなくなり心がとても落ち着きます。