質問

「私はコレクションのプラモデルや、お気に入りのDVD-BOXを自分が死んだ後にお墓の中に入れてもらおうと遺言を考えているんですが、亡くなった人の趣味をお墓に入れることは良いことなのでしょうか。一番仏が浮かばれ、理に適っていると思うのですが。」

お気持ちよくわかります。亡くなった後でも好きなものをそばに置いておきたいというのは自然の感情ですよね。

ただ、お墓づくりで考えていただきたいのは、誰のための、何のためのお墓づくりか？ということなんです。

Kさん一人を祀るお墓であればそのやりかたで良いと思います。

でもそのお墓が親を祀り、家のお墓となるのであれば、そのお気に入りのものは家の床の間とか仏壇に置いていただくのがよいかと思います。

そうすればKさんが旅立たれた後もご家族がKさんを忍び、語られ、Kさんは生き続けることができると思います。人は二度死にます。一度目はこの身が滅んだとき。二度目は家族の記憶から消えたときなんです。

二度目に死ぬときは生きている人から忍ばれることも語られることも無くなったときなんです。

KさんのプラモデルやDVD-BOXを見るたびに、Kさんは家族の中に永遠に生き続けることができます。

一番仏が浮かばれるのはこの形ではないでしょうか。

お墓は誰のために何のためにつくるのか。 お墓づくりは家系の繁栄を祈念するもので、家族の心の拠りどころづくり、家系繁栄の源づくり、家の根っこづくりなんです。