ラジオ番組リスナーからの質問 PART2 お墓にお酒をかけていいの?
質問
「墓石に故人をしのびお酒をかける人がいますが、そもそも墓石に液体を掛けることはよいのでしょうか。夏場にお水をかけるのなら意味もあるような気がしますが・・」
なるほど。よくお水をかける人はいますよね。お酒をかけるというのはあまり見かけませんが、よほどお酒の好きな人にお参りしているんでしょうね。
たしかにお水をかけて体を洗ってあげているというか、暑い日なんかは涼しくしてあげる、みたいな気持ちになりますよね。
お酒をかける、という場合は大好きだったお酒を飲ませてあげたい、という気持ちなんでしょうね。
お気持ちはよーくわかります。ですが、墓石は天然の鉱物でできていますので、時にお酒の糖分やアルコールに反応してしまうことがあります。そうすると、墓石の色が変わってしまったり、もろくなったりすることがあるんです。
そのことはちょっと気をつけなくてはいけません。
ですからお酒を掛けるのはなるべく避けた方が良いでしょうね。
でもどうしても故人が好きだったというのであれば、お酒を掛けた後はたっぷりと水を流して、完全に拭き取ってください。
それと塩を付けるのもだめです。お清めといって塩を使うことも避けてください。
墓石は硬い石なので、何をしても大丈夫と思いがちですけど意外とデリケートなんです。
お墓は大切にかわいがってあげてください。
お墓のお手入れは、たっぷりと水を流し、濡れタオルをしっかり絞って丁寧に、仏様を磨くような気持ちで心を込めて拭いてあげてください。
それから、石が重なっている部分は水垢が付いていますので、金ダワシではなくステンレス磨き用のスポンジを使うときれいに取れると思います。