お墓は誰が建てるのか
今回はお墓は誰が立てるのか、というお話です。
時々、分家初代の方がご来店されて開口一番「自分も年老いてきたので、ぼちぼち自分が入る墓をこしらえたいので見に来ました」とおっしゃる方がみえます。
そんな時私は「分家初代であっても、親の墓は子が建てる、のが原則です」とお話させていただいています。
その方には「あなたは木の股から生まれてきたのですか?」と問いかけ、
「どんな人でも必ず両親がいるはずです」と言います。
そして「勝手に大きくなって分家したわけではないなずですよね」とお話し、
最後に「奥様のご実家を含め、ご先祖様に感謝するお墓、仏塔を建てましょう」とご提案させていただきます。
自分が入る為ではなく、ご先祖様に感謝する為に建てるんです。
ちょっと余分なおせっかいかもしれませんが、「自分自身の墓をこしらえるのは罪人だけです。墓穴を掘る、という言葉もあり、よい意味で使われません」と言います。
自分の墓を建てるのは罪人だけ、と言われればちょとドキッとしますよね。
墓石には必ず仏塔としての意味合いを持たせます。そして家の宗派の写経をおすすめしています。
そして「空墓」ではなく「福墓」を建てることをおすすめしています。
「福墓」となるお墓を建てる四大原則
一 家系のご本尊様をむかえること
ニ 墓石には奉る全戒名を刻むこと
三 お骨を母なる大地に還すこと
四 家宗派の写経を和紙に書いて納めること