お墓の建て替えのタイミングについて
今回お話したいのは、お墓の建替えについてなんですが、家の場合は、建ててからある程度年数がたつとリフォームを行います。さらに年数がたてば建て替えることもありますよね。
実はお墓の場合にも、何十年も前のお墓を、新しいお墓に変えるタイミングというのはあるんです。
ただしお墓は代々受け継いでいるものなので、個人で勝手に建て替えたりしにくいと思われがちです。いろいろな約束事がありそうで難しそうだと・・
皆様もご存知のように、たとえば神社の場合には式年遷宮といって社殿の造りかえがありますよね。
お墓も世代交代、三十三回忌の「弔い上げ」というものがあります。
今は平均寿命が延びて五十回忌で「弔い上げ」をする地方もあります。
家が代々継承されていくには、「神仏を敬い、祖先崇拝に裏打ちされた宗教的な道徳観」が必要です。この「敬神崇祖」の心を親から子、子から孫へ伝える為にも、私は三十年で子が親の墓を建てる、というタイミングがベストだと思います。
この一見無駄なような造り替えが、世代が変わっても祖先を敬い続け、家系の繁栄や、心の豊かさにつながると、私は考えます。
世代が変わるごとに建替えることが家系の繁栄に繋がるんです。
家が繁栄できるのは、天のおかげであり、ご先祖様のおかげ、ではないでしょうか。それに対して深い感謝の気持ちをささげる「報恩感謝の心」「祖先崇拝の心」がお墓造りの原点なんですね。