「自業自得」について
「自業自得」についてお話したいと思います。
何回か続けてお墓参り、お墓造りのお話をしてきましたが、今回はその元々、とも言うべき仏教そのもののお話です。
仏教とはご存知のように2600年前にインドで活躍されたお釈迦様の教えですね。
これは仏法ともいって、「三世十万」を貫く道理がとかれているんです。
三世十万を貫くとは、三世→いつでも、十万→どこでも変わらないこと、という意味なんです。
これはどの国に行っても、たとえ宇宙に飛び出しても間違いの無い道理で、それは仏教の根幹とも言うべき、因果の道理というものなんです。
因果の道理とは、一言で言えば人間の運命はすべて「自業自得」である、と説く教えです。
よく「彼があんな目にあったのは、普段の行いが悪いせいだ。自業自得だ。」などと言いますよね。
でも本来は、善いことも悪いことも、人間のすべての運命は「自業自得」にほかならないということなんです。
この「自業自得」という因果の道理は、私たちが最も知りたい運命の原因と結果の関係を教えているんです。
まず善因善果。善い因をまけば善い結果、幸福が現れる。
次に悪因悪果。悪い因をまけば悪い結果、不幸が現れる。
そして自因自果。自分のまいた因の結果は、必ず自分に現れる。という教えです。
これまで私がお話したお墓参りは・・・
もちろん善い因をまくことにほかなりません。
親を敬愛し、祖先を尊び、感謝の気持ちを持ってお墓参りをすることは、子供や家族の人間形成に非常に役立ちますし、ご先祖様が守護霊となって子孫を守り、家族に繁栄をもたらしてくれるのです。