「供養」に必要なもの
前回のお話で「先祖供養」、「追善供養」の意味や大切さが分かっていただけたと思います。
ところで、皆さんは供養を行うためにはまず何が必要だと思いますか?
まず、お墓が必要なんです。
先祖供養、追善供養といった日本固有の信仰をもとに、私たちが、亡くなった身内が「より善いところに生まれ変わること」を念願し、その心を形にしたものが「お墓づくり」の基本的な精神であると私は思っています。
ところが最近は樹木葬とか、いろいろな形式がありますよね。中にはお墓を立てないという人も増えています。
こんな話があります。
「東京都民は墓地の立体化、集約化を望んでいるか?」
東京市町村自治会調査会によれば、立体式納骨堂や合葬式墓地に否定的な意見が約7割に対して、土地付き平面墓地に肯定的が約8割超。
まさに行政と東京都民とのミスリードが起きています。
民間企業の日本香堂と尾木ママこと教育評論家の尾木直樹氏が共同調査し、
習慣的なお墓参りや仏壇礼拝の経験値が他社へのやさしさ、思いやり、情操教育に良い影響が与え、他人を思いやる心を育む効果があるとの調査結果を発表されました。
このようにお墓には大きな力があるのです。